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お米の味と人気と価格について

こんにちは。今日もご覧頂いてありがとうございます。
今日は、昨日の続き新しいお米の流通について考えてみたいと思います。
180[1]こちらは日本一高価なお米「新潟魚沼産こしひかり」です。低価格米の約倍の価格が多く販売されている相場です。通信販売で10kg 7000円~9000円が相場でしょうか。
パッケージは各社様々です。この袋も大変きれいな印刷になっています。見た目というのは中身と同じぐらい重要なもので、お米のパッケージも年々きれいなデザインのものが増えています。

kome1[1]ちなみにこちらはご縁米ねっとのコシヒカリです。こちらは10kg 5500円(送料無料)で販売しています。何とも愛想のないパッケージすみません。お米本来の味に評価を頂きたくて、わざとパッケージを「白」のポリ袋にしました。きれいなパッケージにすることはいくらでも出来ます。だれがどのように育てて、どんな味に仕上がったかは、パッケージ美しさとは全く関係がないものですから…。

では、上記の2品はどうしてこんなに価格の違いがあるのでしょうか。
どちらも一生懸命に育てられた良いお米だと思います。そうなんです。「人気」の高さが価格の高さなんですね。
当たり前のことですみません。確かに魚沼コシヒカリは良いお米です。おいしいくないという人は一人もいないと思います。


では味の評価はどうでしょうか。味の評価はだれがどのように育てたかという区分ではなく、どの産地のなんという銘柄かという大きな捉え方なのです。
たとえて言うなら、新潟県の血液型Aの人と滋賀県の血液型A型の人とを比べて評価するのと同じくらい大きな視点の評価でしかありません。
片岡さんのコシヒカリも負けず劣らずおいしいお米です。そこには人気とは別の要素として、個別においしさを追求し工夫をし、「おいしいお米」を育てている人もいる、という事実にも眼を向けなければならないと思います。
県ごとに評価するにはあまりにも広すぎると思います。さらに「誰がどのように」という要素は含まれていません。
たとえば、陶器の有名産地の品と腕のいい有名陶芸家が焼いた陶器との違いとも言えるでしょうか。少し乱暴な例えかもしれませんが…。

面積当たりの採れ高を減らしてでも、毎日田んぼの顔色を見て水温を調整したり、おいしいお米を追求する姿勢を評価される場を作ることができれば、これからの農業も少し明かり見えてくるのでと思います。
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2010.02.28 07:40 | お米 | トラックバック(0) | コメント(0) |